国民平和大行進に方々に 鶴を託すようになって 
何年になるのでしょうか・・。

おそらく 三十年余になるかと思います。

視力障害者の方々の リハビリに折っていた行き先のない鶴を 
繋げて千羽鶴にしたのが発端でした。

その次年度から 原爆の話を聞いていただきながら 折り始め、
その方々が 「しんじょう よりあい」の
利用者になって 2千羽 3千羽と毎年 記録更新していったのでした。

賛同した地域の方々の作品が届いたこともありました。

競ってご家庭で 製作して千羽にした方もいました。

でも 忘れてはならない人もいます。

お二方とも 中途に目を患って見えなくなった方です。

「ボケ防止」のためにと 
せっせと 家でも施設でも折り続けて おそらく数万羽に達したでしょう。

「しんじょう よりあい」では ここ毎年 
彼女たちの残していった 鶴の「貯金」があるがために
一万羽の千羽鶴が出来上がるのです。

千羽の鶴を折ることは並大抵の苦労ではありません。

利用者の方々と糸を通して連にするとき  
先に逝ったお二人の思い出を偲んでいます。