久々に 介護施設に替わられた利用者さんに会うことがありました。
以前と変わることなく 
穏やかな御顔をして しげしげと眺められて
「清水さんやないけの、久しぶりやの、どこへ行ってたんや?」
「いや どこも行ってないよ、元気そうでなにより・・・」
補聴器をつけていない彼女は 
一方的に話し出しました。
「いつ行っても「しんじょう よりあい」にはいないし、病気でないんか、
怪我でもしたんでねんかって 心配やったんやざ、
あ~よかった・・」
「まだ 前の施設に行っている気持ちなんでしょうかね」とお嫁さん。
九十歳を過ぎた彼女に すっかり心配させてしまいました。
「よかった、よかった、休まんと来ねや,心配やでの・・・」と 
顔を涙でぐしゃぐしゃにして 拝まれてしまいました。
熱いものがこみ上げてきて 顔が見えなくなりました。
「たまには 会いに来てや、喜ぶから・・」
そうですね、拝顔させて頂くことにしましょう。

*写真は大木さんのお庭のお花。